速耳トレよもやまコラム

[15]3.3倍速の壁

 トレーニングをしていると、だいたい2.3倍速なら楽に聞けるようになるという人が多いです。2.7倍だとストレスが増えて、なじみの少ない言葉が聞き取れなくなり、3.3倍速だとコンテンツによっては、全然ダメという状態になってしまいます。
 
 あくまで「しばらくトレーニングを続けていき、高速な音に慣れた人」の場合ですが。

 
 3.3倍速が、かなり大きな壁になるのは多くの人に共通するところです。
 
 なんで3.3倍速なのか?ちょっと仮説を立ててみました。
 
 朗読というのは、かなり明瞭にしゃべっているようでいて、英語同様、音がちょっと壊れたり、つながったりしてしまっている部分が結構あります。実際、「なまけ音」、「わたり音」というような言葉があるんです。
 
 そして、そのような不明瞭な音は、前の流れで推測しながら補っています。その推測にかかる時間が、約0.05秒と言われています。
 
 つまり1分間1200文字あたりが、音の不明瞭さを楽に処理できるか、難しくなるかという狭間になるんですね。
 
 で、速耳倶楽部のコンテンツの朗読スピードは300~350文字/分ぐらいです。これは漢字仮名交じり換算ですから、ひらがなにするともっと速いってことですね。
 
 まぁ、ひらがな換算で350文字ということにします。
 
 その3.3倍速は1155文字。推測するにはぎりぎりのスピードです。
 
 ということは、不明瞭な言葉が混じる割合が同じだと仮定すると、文章の中にちょっと難しい論理やなじみの薄い言葉が多く出てくるコンテンツを聞く場合には、処理が間に合わなくなる可能性が非常に高いと考えられます。
 
 ですから、小説のような平易な言葉で語られているコンテンツは3.3倍でもぎりぎりなんとかなる。
 
 論理的文章、トリビア的文章(「縦横無尽の知的冒険」がいい例)の場合は、かなり難しくなるわけです。
 
 これは耳が慣れてきて6倍速でも大丈夫~という人でも同じです。そういう人は1文字ずつの音ではなく、「音の固まり」で判断していると推測できます。だからやっぱりなじみの薄いコンテンツは、そんなスピードでは聞けないわけです。
 
 昔、ばりばりバリューで「9倍速聞けます」と言っていた達人も、聞き取っていたのは「ことわざ」でした。つまり、超なじみの深い、言葉を元々知っているコンテンツ。しかも聞いた後、う~んと悩んだ上で「○○ではないですか?」って解答していました。
 
 ということは、つらつらと続く文章を聞かせたら、やっぱり無理ってことですね。
 
 「スピードが上がるとダメだな~」と思っている人は、そういうことを考慮して、無理のない範囲でトレーニングしてみてください。もちろん、音になれるために速い音声を聞くことは大事なことですよ!
 
 その場合、速耳マスターの「時間によってスピードが変化する」機能を使うといいですね。
 
 最初は1.7~2.3倍速あたりでスタートして、徐々にスピードを上げていき、3段階目あたりで4.0倍速(目標とするスピード)にし、また再びスピードを下げていく。最後は、最初のスピードよりもちょっと早め(2.7倍速とか)で流して、耳慣らしをする。という具合です。
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投稿者 てら : 2008年04月20日 06:02

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